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2020/04/14

[読了]岩田健太郎「新型コロナウイルスの真実」

よし読み終わった。
新型コロナウイルス感染症とはどういうもので、これからどういう風に向き合っていけば良いのか、口述なので非常に読みやすい語り口でコンパクトにまとまっているので万人にお勧めできる。
個人的には著者の人間観や社会観、例え話まで、同世代ということもあるのか共感することばかり。

2012/07/06

英語100万語多読応援キャンペーン当った


推薦図書130冊から3冊以上を読み、「私の推薦するこの1冊」の推薦文を書いて応募すると当るというSSS英語多読学習法研究会が主催するキャンペーンで何か当選したみたい。洋書が7冊と読書記録手帳がポストに届いていた。しかも抽選で50名に当るという洋書3冊ではなくて、推薦文の内容が面白かった20名に入っていた。正直、どんな推薦文書いたかまったく覚えていないw
だけど嬉しいな。とにかく文字が書いてあるものに目がないのです。
でも封筒で手を切って出血してしまったのだ。

2011/04/08

【書評】ブルース・ピープル

ブルース・ピープルと言ってもブルースは通低音としては響いているが、そのものの話は1/3もない。どちらかと言えばジャズ中心。
アメリカ黒人が歴史的に置かれてきた立場から生まれたブルース衝動/表現が拡散していく過程の物語。

ブルースとは形式ではなく、個人が社会から孤立したところに生まれる言葉であり、感情であり、叫びであるということ。

その条件が整ったのが、伝統から切り離された新世界であり、資本主義であり、自由主義であるアメリカに奴隷として連れた後に、解放されたアメリカ黒人であるということ。あらゆるものからの断絶・孤立。

常に社会の枠から阻害されていく個人の感情としてのブルースは今や世界のどこでも見いだせるのではないだろうか。

2010/12/08

[書評]カニは横に歩く 自立障害者たちの半世紀




70年代から現在にいたる障害者運動における、CP(脳性マヒ)障害者と介助者の歩んできた道のりの理想と現実、闘争と内省、ぶっちゃけこれだけのリアルを丹念に描き出した書物は過分にして知らずの名著。



兵庫青い芝を出発点に、それぞれの道を歩んでいく様々な立場の人たちの証言の悲喜こもごもは、障害者運動に関わった人なら必ずぶつかり感じてきたことを余
すことなく語っているので、「わかるわかる!」「あ〜これ、あの人みたいだな〜」と膝を打ってニヤリとすることもしばしば。

これから障害者問題を知りたいと言う人にも、変な学術書とか堅苦しい本を読むより、とにかくコレを読んだらと全面的に推薦できる。色々な障害者運動の現場で発行されている雑誌や会報も、現場で渦巻く切実な問題や感情をこのようにリアルには書き出せないのが現実。



作者は大学時代から介助者として関わりつつ、フリーのノンフィクションライターとして取材を続け長年かけて纏め上げた書物なので現場を知る人にも一般の読者にも面白く読めると思う。



人と人との出会いの場における甘酸っぱさと苦さで胸がつまるよ。

2010/03/28

コンラッド『闇の奥』読了

植民地時代のコンゴの奥地に深く分け入って行くと同時に、人間性の闇の奥に迷い込んで行く重層的な語りの物語。
ストーリーや思想を読むのではなく、感覚を味わう物語。
イメージに迷い込んで、宇宙の深淵に放り出されるよう。

植民地時代や文化を描いた物語では全く無い。

 

ジョゼフ コンラッド
光文社
発売日:2009-09-08

Posted via web from MarHear's Hang on

2009/10/23

[書評]寄宿生テルレスの混乱


"というのも、大人になりかけの人間の最初の情熱とは、ひとりの女にたいする愛ではなく、みんなにたいする憎しみなのだから。自分が理解されていないと思うこと。そして世間を理解していないこと。そのふたつのことは、最初の情熱にくっついているものではなく、最初の情熱のたったひとつの、偶然ではない原因なのだ。"

"人間が生きる人生と、人間が感じ、予感し、遠くから見る人生とのあいだには、狭い門のように、目に見えない境界線がある。できごとのイメージが人間のなかに入っていくためには、その門で圧縮される必要がある。"

"思想が沈黙しているときに、ものごとを見ていると、ぼくのなかでなにかが生きているのだ、と。それは、ぼくのなかにある暗いものです。あらゆる思想のなかに隠れているけれども、思想では測れないものです。言葉では表現できない生ですが、ぼくの生なんです・・・この沈黙している生が、ぼくを暗い気持ちにさせ、ぼくのまわりに押し寄せてきたのです。"





寄宿生テルレスが、そこで起こる暴力や性にたいして、ものごとと魂の関係性にたいして、意味を見いだし、心の平安を持ちたいと願うが、混乱する 一方。世界はデタラメだし、自分自身、清らかでありたいと同時に、暗いものに魅せられていく心から逃れられない。ものごとはものごとのままでもあるし、も のごとのままでもないし、他人は他人。ひとりひとりの人生に出来事やものごとなど、まったく予測し得ない形で突然現れては消えるもの。

心の混乱を混乱として描いた傑作。

2009/08/23

ペット・サウンズ (新潮クレスト・ブックス)


ロック史に残る大名盤、ビーチボーイズの「ペット・サウンズ」について書かれた本。村上春樹訳で話題になったけど、まあビーチボーイズ好きな人はあえて読む必要が無いような本だし、これを読んで「ペット・サウンズ」に興味が持てるか疑問だと思う。
この本、発売当初は買おうかと思ったけど、買わずに図書館で借りて済ませて良かった。名盤「ペットサウンズ」のサブテキストとしては余りに役不足。読んでいて音楽が聴きたくならない。致命的だと思う。
強いて言えば、村上春樹のあとがきの方が、この音楽のサブテキストとしては本文よりふさわしいかも知れない。
CDやBoxセットに付いている解説書の方がサブテキストとして大変興味深く読めるよ。それで物足りないならブライアン・ウィルソンの自叙伝を買いましょう。

2009/07/09

凡人として生きるということ (幻冬舎新書): 押井 守


まじめに考えれば、本質本質って、本質という絶対的な価値観があるという確信からくるオヤジの小言。だけど、こういう小言を言う人って大切。少なくとも現在の自分は何かに流されているんじゃないかって漠然とした不安にかられている人達を救ってくれると思う。
こういう誠実なメッセージはバカに出来ないな。

2009/04/09

書評:Good Luck


アレックス・ロビラ,フェルナンド・トリアス・デ・ペス
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運と幸運は違う。幸運を掴むには「下ごしらえ(=準備=努力)」が必要であるという。
努力しないで得た偶然の運は滅多に訪れないし、得ても続かない。

「努力は報われる」という古今東西言われ続けてきた定番の格言を、劇中劇のおとぎ話として語った簡単な本。
読むのに一時間とかからないし、モチベーションが下がったときに気軽に読む分には良いけど、それだけかな。

僕的には、十分に幸運を掴んだ初老の語り手の、「満ち足りた気分で公園のベンチに座っている情景」という定番の風景が気になる。
そのような情景に身を置きたいと誰もが願うが、その絵画のような永遠の一瞬こそが最大のファンタジーだから。
生き続けるためには、もがき続けるしかないんじゃない?
大団円こそ嘘だよ。


2009/04/02

書評:「孫が読む漱石」夏目房之介


夏目 房之介
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夏目漱石の直系の孫である夏目房之介が、祖父の代表作を読み解いていく。

漱石と言えば、紙幣にも肖像が使われているほどの、日本を代表する国民作家である。
そうした「古典」を読み解くさいには堅苦しい賞賛やもしくは非難に陥りがちになる。
書物というものは書き手と読者の関係性の上に成り立つモノだから、論じる場合にどうしても賛否どちらかに寄って立つ場を持ってしまうことを避け得ない。その点、本書は却って孫であったからこそのニュートラルな視点で著作の評価がされていると思う。
おかげでこれまでよりも漱石を身近に感じることが出来た。
今まで漱石はあまり読んでなかったけれど、代表作は是非読んでみようと思った。
だって漱石や房之介が抱え、格闘していた問題意識は最近自分でも実感する事ばかりだから。

これから漱石入門する際のガイドブックとして適切な一冊だと思う。


2009/01/04

書評:「Reading Hacks!」原尻淳一

READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣
READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣原尻 淳一

東洋経済新報社 2008-10
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「読む」という行為が、新しい何かを生み出す準備のための行為であることを前提とした、現代的読書術。

本や各種の情報が溢れかえっている現代、「飛ばし読み」というと言葉が悪いが、自分が何を求めて、その情報から何を感じ得たかをアウトプットすることを意識して読むことは確かに必要だと思う。自分を持ち続けるための技術とも言える。

これからはもっと、直感を信じてパッパと読んでいこう。気になったこと、思いついたことは、どんなことでもメモしよう。「ブログ読書カード」、ブログで読書記録を公開していこう。今までは迷ったり、面倒だったり、恥ずかしかったりして結局、自己の糧になるものを得ていなかったように思う。

それとポッドキャスティングを聴く習慣をもう一度つけようと思った。聴く時間がなくて止めていたのだが、最近、話し言葉の強さにとても惹かれる。文字でいくら知識を仕入れても口にされた言葉の説得力にはまるで歯が立たないことを痛感している。

「読書キット」もいいなと思った。僕も作って持ち歩こう。


P159「テーマは思い切って1つに絞りなさい。勇気を持って1つに絞る。すると何となく指向の軸ができてくる。それがあるとあらゆる情報はそれに付随してくる」


P187「ハニカム・データベース」
      1,アイデアファイル
      2,メモ帳
      3,データファイル
      4,ブログ
      5,教訓ノート
      6,名作ファイル

2008/12/27

書評:「ヴォネガット、大いに語る」カート・ヴォネガット

ヴォネガット、大いに語る (ハヤカワ文庫SF)
415011689X和田 誠 飛田茂雄

早川書房 2008-11-07
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ヴォネガットはニヒリストである。

しかし、人間は、人間社会はどうしようもないものと思いつつも、正義あるいは神の名の下における持てるものの都合の良い理屈からなる運命論には屈しない。
ヴォネガットは全体には絶望しているが各々の問題に対してのかすかな希望は捨てない。

ヴォネガットは各種の講演やエッセイ、書評、インタビューが納められた本書で語り続ける。
富はもっと公平に分配されるべきである。社会共同体を再構築し人々の絆を取り戻すべきである・・・
それはかなわぬ夢であるどころか、そうした思想が返ってより悪い結果しかもたらさないこともヴォネガットは充分に知っている。

だけど希望を繰り返す。
人間は絶望的に愚かであるが、希望を語れなくなるほどの絶望はないから。
むしろ肥大化した脳が、退化して動物になった方が人間は幸せだろうと思いつつも。

笑いながらでも泣きながらでも希望を語り続けること。
大いに語ることはとても健康的だ。

2007/10/21

はてなスター、ファビコン、文体など(ただの雑記)

今日は殆ど一日Macの前でうだうだと過ごす。
WEBサービスをどう整理しようか悩むが結局、何の決断も出来ずに終わった。
とりあえず、したことと言えば・・・

はてなスターをBloggerに設置しようかと思って、説明どおりにやってみたが表示されず。あまりいじり過ぎてテンプレートが壊れるのも嫌なのであきらめてしまった。
はてなのサービスは連動性が高いし、OSやモバイル環境なども配慮されているので使い込みたい誘惑にかられるが、そんな強迫観念に襲われるところも嫌だったり。ブックマークとアンテナは使い心地が良いが、RSSとダイアリーが今イチ自分にはフィットしないなあ。

あとはfaviconを付けてみた。
.icoファイルは、はてなダイアリーをいじっている時にjpegファイルをfaviconとしてアップしたら自動的に変換してくれたので、それをダウンロードしてレンタルサーバに上げて流用してみた。
設置方法は以下を参考にさせてもらった。

Blogger Beta Tips: ブログのアイコンを変える


最後に、実はずっと悩んでいた文体問題があった。
Bloggerでは丁寧語を基本にしていたのだが、丁寧語だと無責任に媚を売っているようで、またそうして逃げを打つ自分を良しとしているようで、そうした他者を意識しすぎることで、ブログを書くフットワークが落ちているように感じていた。

話し言葉によるコミュニケーションには互いの距離を適切に保つ為に敬語が必要であるが、書き言葉はまた違う。ブログを続けるには他者を必要以上に意識しない方が良いだろう。また敬語抜きの方が自分自身が他人のブログを読むときも親近感をもって読めるという実感から、今回から思い切って文体を変えてみることにした。コメント等、やり取りがあるときには、もちろん敬語が基本だけど。

ちょっと慣れていないので、今は堅過ぎるような気がするが、更新頻度を上げる為に徐々に頑張ろうと思う。すぐに挫折するかもしれないけどね(笑)。

「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)
冷泉 彰彦
4061498444

2006/08/15

「性愛」格差論

4121502140「性愛」格差論―萌えとモテの間で
斎藤 環 酒井 順子
中央公論新社 2006-05

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夏休みなので図書館で借りてきて読んだのですが、社会の切り取り方としてとてもまじめで興味深い本でした。
特にあまり語られないとされる「ヤンキー文化圏」を「おたく」「サブカル」の比較を通して論じているのが良かったです。

インテリゲンチャが「大衆」というものをどう掴むか?昔は「農民」だったり「労働者」という切り口だったりしたと思うのですが、目に見えているのに、掴み損なっていたものを掴むヒントになりました。

[book]

2006/01/03

明けまして三冊+α

日本人は思想したか日本人は思想したか
吉本 隆明 中沢 新一 梅原 猛

新潮社 1998-12
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おすすめ平均

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年末年始にかけて上記の本を再読していました。日本人の思想的感性といったものを古典文学や和歌から、日本人の仏教の受容の仕方から、読み解いていくスリリングな対談集です。

そんな本を読んでいたものですから、日本の古典が無性に読みたくなり、ついついまた本を三冊買ってしまいました。

古事記古事記
倉野 憲司

岩波書店 1963-01
売り上げランキング : 168,297

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更級日記更級日記
西下 経一

岩波書店 1963-01
売り上げランキング : 94,788

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知られざる源氏物語知られざる源氏物語
西村 亨

講談社 2005-12
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まあ、日本古典への興味をかき立てられてこれらを買ってきたということで、実際「日本人は思想したか」で言及される書物は「古事記」以外にないのですが・・・。

[book]

2005/11/29

島崎藤村

4006020422島崎藤村
平野 謙

岩波書店 2001-11
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島崎藤村ってすごく恐ろしい怪物のような人です。こんな人生を歩んで天寿をまっとうしきり、今も日本近代文学史上に名を残していることに圧倒されざるを得ません。自然主義文学、私小説、告白小説なんて標語では軽すぎて相応しくないくらいです。
この平野謙による藤村作品を通しての、その人となり、作者と作品の綱渡りを分析した評論集を読めば、言葉に出来ない底知れぬ闇を感じて、島崎藤村の作品を全部読みたくなります。

解説を読むと平野謙自身にも藤村と相通じた闇を抱えていたようで、それを思うと更に重みを増す名評論集です。

また、この評論でメインに扱われる作品「新生」は入手が難しいので僕は、青空文庫からテキストをDLしてザウルスで読みました。自己の内面については一切触れないで、事実だけを赤裸々に描く手法は恐ろしいくらいドキドキします。

2005/11/21

ジョン・レノンを聴け!

4087203174ジョン・レノンを聴け!
中山 康樹

集英社 2005-11
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独断的な語り口が妙に面白いので敬愛している中山康樹氏の「〜を聴け!」シリーズ。今度はジョン・レノンのソロ曲を斬ってくれました。
ジョンの魅力はその「声質」「歌のうまさ」であるとの定義は僕としても納得です。ビートルズの登場が与えたロック、ポップシーンへの影響は突き詰めれば「自作自演はかっこいい」と「ジョンみたいな歌い回しをマネしたい」しかないのではないかと思っているので。

まあ、しかし、僕は中山氏ほどヨーコのことが否定出来ません・・・。

2005/11/20

最後の物たちの国で

4560071314最後の物たちの国で
ポール・オースター 柴田 元幸 Paul Auster

白水社 1999-07
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アメリカの作家、ポール・オースターが大好きなのですが、この本はずっと積ん読だったのです。読み始めたら一気に読んでしまいました。
すべての物や人や秩序が崩壊していく寸前のある国に来た主人公の絶望と希望を描いてます。どこかの国やある人々にとっては今まさに直面しているかもしれない、絶望しか持ち得ない世界でも、そのなかではささやかな幸せがあったり、希望を持ったりする。どのような絶望の中にでも希望を見いだす、(どうしようもなく)人間とはそのように出来ているし、それを静かに、そして願いを込めて描いていくのがオースターだと思うのです。
そのオースターのテーマが、この本では女性の一人称や名のない国を舞台に持ってきたことで、より明快に伝わってくるものがあると思います。

2005/10/24

シラノ・ド・ベルジュラック

400325631Xシラノ・ド・ベルジュラック
エドモン・ロスタン 辰野 隆 鈴木 信太郎


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哲学者たり、理学者たり、詩人、剣客、音楽家、また天界の旅行者たり、打てば響く毒舌の名人、さてはまた私の心なきー恋愛の殉教者。
醜い鼻を持つ気高きシラノ。実在の人物を元に描かれた胸締め付ける戯曲の古典。再読したが、やはり泣けます。僕の心のヒーローです。