2009/08/23

ペット・サウンズ (新潮クレスト・ブックス)


ロック史に残る大名盤、ビーチボーイズの「ペット・サウンズ」について書かれた本。村上春樹訳で話題になったけど、まあビーチボーイズ好きな人はあえて読む必要が無いような本だし、これを読んで「ペット・サウンズ」に興味が持てるか疑問だと思う。
この本、発売当初は買おうかと思ったけど、買わずに図書館で借りて済ませて良かった。名盤「ペットサウンズ」のサブテキストとしては余りに役不足。読んでいて音楽が聴きたくならない。致命的だと思う。
強いて言えば、村上春樹のあとがきの方が、この音楽のサブテキストとしては本文よりふさわしいかも知れない。
CDやBoxセットに付いている解説書の方がサブテキストとして大変興味深く読めるよ。それで物足りないならブライアン・ウィルソンの自叙伝を買いましょう。

イン・スルー・ジ・アウト・ドア: レッド・ツェッペリン


ここ何日かのマイブームはLed Zeppelin。無性に聴きたくなって、CDをiTunesに入れたり、持っていないものは図書館から借りてきたり。
ツェッペリンの良さが解ったのは、大学生の頃にリチャード・トンプソン経由でフェアポート・コンベンションにハマって、そこからツェッペリンを再発見したという形だ。要するにフォーキー、トラッドといった側面から入ったので、マッチョなハードロックバンドのイメージのままだったら、永遠に聴くことはなかったかも知れない。
この「In Through The Out Door」はジョン・ボーナムの死の直前、ハードロックから脱却した時期の作品で地味な扱いだけど、シンセの多様も様々な音楽のリズムの吸収も、ファンキーでグルーブ感あるサウンドで統一されていて、これ今でも踊れる音だ。
みんな多様な音楽性やシンセの導入を進めた70年代だけど、ジャズ、フュージョン、ファンク系でなくて、ロックバンドでこれだけグルーブにこだわっていたのは、意外といなかったんじゃないかと思う。

2009/08/16

Alan Parsons Project - Don't Answer Me


AメロがJ-Walkっぽくて、サビがBeachBoysぽくて、全体のアレンジはフィル・スペクターぽくて、アニメーションのビデオクリップも素敵で、夏っぽくて切なくなる。

2009/08/15

インテルiMacに買い替えた

iMac

火曜日の夜、PowerMacG4の電源を押してみたら、びくともしない。
コンセント周りはきちんと通電しているけど、全く立ち上がらない。
もう6年は使っているマシンなので、いつかはこんな日が来るとは思っていたが、それはあまりに突然だった。昨年、外部ハードディスクを買ってTimeMachineでバックアップを録っていて良かった。

木曜日、仕事休みなので急遽新機種を買いに行った。予算が無いのでMac miniを買って、今までのディスプレイやキーボードを繋ごうと考えていたんだけど、GarageBandメインで使うならiMacの方が、性能が良いからと、アップルストアの人にお勧めされて、iMac20inchを買ってしまった。完全に予算オーバー。

だけど、やっぱり最新モデルは動きがいい。20inchになって画面が広くなったのも嬉しい。今までG4にはさんざん投資してきたけど、ばかばかしくなった。キーボードは付属のだとテンキー無くてしょぼいけど、つい最近キーボードとマウスは新調していたのでそれを使う。
シンセが動かないとあせったけど、USBハブが悪かった。USBハブはセルフパワーに買い替えた。G4にたくさん積んでいたHDももったいないので、ハードディスクケースを買って一つは接続したけど、使い道はこれから考えよう。

何よりもバックアップ録っていると、今まで使っていたのとほぼ同じ状態で最初にセッティングされるから楽だね。
だから一見、見た目は今までとあまり変わらないけど、iLifeが09になったので、GarageBandやiPhotoなど、新しくなってドキドキ。そろそろ曲作りも始めよう。

2009/07/09

凡人として生きるということ (幻冬舎新書): 押井 守


まじめに考えれば、本質本質って、本質という絶対的な価値観があるという確信からくるオヤジの小言。だけど、こういう小言を言う人って大切。少なくとも現在の自分は何かに流されているんじゃないかって漠然とした不安にかられている人達を救ってくれると思う。
こういう誠実なメッセージはバカに出来ないな。