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2010/05/23

RideのTarantulaがGrand Funkインスパイアな件

Rideのラストアルバム「Tarantula」は大名盤だとずっと思っている。
90年代、シューゲイザー一派として英国から出てきたバンドがストレートなギターロックに回帰。
バンド内部は既に崩壊状態で、渋すぎるくらい渋いんだけど、いくら聴いても飽きのこない豊かな味わいのロックを残したんだ。



このアルバムジャケットもぶっきらぼうで大好きなんだけど、米国の70年代バンド、Grand Funkの「We're An American BAnd」内ジャケ?インスパイアなのに今更ながら気がついた。


拳銃を持っているか、指を指しているかの違いはあるけど、ど真ん中の王道ギターロックを目指した内容といい、きっとこのジャケットはGrand Funkへのリスペクトだったんだ。


でも音楽が不思議なのは今も昔も「王道」と形容される音が、音楽シーンの「王道」であった試しはないということ。




2010/01/02

2009年、CDマイベスト5

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

2009年は新譜CD何枚買ったのか数えてみたら結局14枚だった。これが多いか少ないかは人によるだろうけど、最後の追い込みで少し増えたという感じw

ちなみに旧譜&中古CDは5枚だった。

最近は図書館で借りて聴くことがほとんどなので、かなりいろいろ聴いているのだが、買ったのはこんなもんらしい。

というわけで、この少ないリストの中で2009年俺的10枚を選んでみようと思っていたのだけど、あまりにも少ないので選出は5枚にした。順位は以下の通り。

1、プリファブ・スプラウト/Let's Change the World with Music
Let's Change the World with Music
以前製作を断念した幻の作品が奇跡的に2009年に出たというそれだけでも感涙ものなのに、甘酸っぱいメロディーの奔流は唯一無二のプリファブ印。打ち込みや過剰なアレンジで塗込められてこそ、ロマンティック過ぎるメロディーと歌唱が調和されて切なさ倍増になるというプリファブの不思議。号泣物の傑作。

2、高野寛/Rainbow Magic
Rainbow Magic
高野寛は昔は集めていたんだけど、器用貧乏というか、いろんなサウンドを取り込みすぎて結果ありきたりなポップスになってしまったようで、しばらく聴いていなかったんだけど、新作はマジカルポップな高野寛が帰ってきたというくらい凄い。ポップスじゃなくて、ポップなんだな。おいしいメロディーに溢れている。これも過剰の美。

3、100s/世界のフラワーロード
世界のフラワーロード(DVD付)
100s、というか中村一義もマジカルポップが戻ってきているよ〜。歌詞世界も自分と他者と世界の距離感が開いてた近作より、ぐっと近づいてきたように感じる。これもポップ爆発のゆえか。

4、トラッシュキャン・シナトラズ/In The Music
イン・ザ・ミュージック
トラキャンはもう美しすぎます。美しさに説得力があるんだな。来日行くよ。

5、ユニコーン/シャンブル
シャンブル【初回生産限定盤】
ユニコーン奇跡の復活。昔の音に戻らない、今やりたい音をやる潔さが良し。でも確実に以前のバンドの延長線上にあるのが感じられる。スプリングマンでは消えていたバンド感があるんだな。


次回は、last.fmのリストから2009年よく聴いたアーティストをやろうと思う。


2009/09/13

ザ・ビートルズBOXを購入した。

B002FVPL9Mザ・ビートルズ・ボックス
ザ・ビートルズ
EMIミュージックジャパン 2009-09-09

by G-Tools


ザ・ビートルズBOXを購入した。

ビートルズは僕が中学生(80年代)の頃から聴き始めた。当時はアナログレコード末期だった。ステレオ版LPがメインでちょうどモノラル再発LPシリーズが出るころかな。
中学生でわざわざモノラルを買うほどの好事家ではないので、お小遣いを貯めてはステレオLPを集めていた。だけど家にあったのは安物のLPプレーヤーだったし、カセットテープ全盛期で、近々CDなるデジタル・オーディオに録音物のフォーマットが変わるという話も聞こえてくる、そんな境目の時期だった。だからどのフォーマットでビートルズを揃えれば良いかということで、悩んでいたというのもあり、コンプリートには全く至らなかった。
結局、LPで所持しているのは「バラッド」「ラバー・ソウル」「サージェントペパー」「アビーロード」だけ、それ以外は殆どカセットテープで持っていた。

今回のリマスター前のビートルズのCDも若干持っているが、積極的購入では無かった。ビートルズのCDがリマスターされる必要があって、いつかされることは周知のことだったので、それを待っていたんだ。それにしてもずいぶんと長い間待たされたものだ。


ステレオとモノラル2種はさすがに手が出ない。
初期のアルバムは確かにモノラルを前提に作られているのだから、モノラルで聴くべきだとは思うのだが、全オリジナルアルバムを一括購入出来るステレオBOXに絞るしか無い。この日を待って、ビートルズのCDを買い控えていたんだから。


そして、ようやく届いたBOXセットはなかなか重厚で良い。化粧箱もしっかりと作ってあるし、紙ジャケやCDラベル、ブックレットも丁寧な作りだ。何より、ビートルズのオリジナルアルバム13枚とアルバム未収録曲集「パストマスターズ」が同じ仕様で全部手元にある喜びといったらないな。

問題は聴く時間なのだけれど・・・

せっかくなので、しばらくは発売順に聴き込んでいきたいと思う。



2009/09/10

パステルズ&テニスコーツ

トゥー・サンセッツトゥー・サンセッツ
ザ・パステルズ

曲名リスト
1. Tokyo Glasgow
2. Two Sunsets
3. Song for a Friend
4. Vivid Youth
5. Yomigaeru
6. Modesty Piece
7. About You
8. Boats
9. Hikoki
10. Sodane
11. Mou Mou Rainbow
12. Start Slowly So We Sound Like A Loch

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by G-Tools



グラスゴーのパステルズと日本のテニスコーツのコラボアルバム。
白昼夢のような奇妙にゆがんだ静けさ/美しさに溢れる音像の中を、日本語と英語が入り交じる、まさに夢のコラボレーション。
すてきな世界。

2009/08/25

満月の夕~90’s シングルズ


「満月の夕」、ソウルフラワーユニオンの代表曲であり、スタンダードソングだと、ソウルフラワー周辺では見なされている曲だけど、一般的な知名度はどの程度なんだろう?阪神淡路大震災の時にソウルフラワーの面々が被災地で演奏活動を繰り広げ、人々を勇気づけたとのこと、関西方面ではスタンダードナンバーとなっているのだろうか?
ともかく、僕はこの歌は何度聴いても胸が熱くなる名曲だと思う。ヒットチャートを賑わしたかどうかとは関係なく、スタンダードになる歌というものは存在するし、それは一度聴いただけで、歌詞やメロディーや歌唱や演奏に込められた情感が際立っている。一人歩きする力を持つ。「満月の夕」もそんな曲の一つだと思う。
実は僕が「満月の夕」を聴いたのはヒートウェイヴのバージョンが先だった。その時、すでに素晴らしい曲だと感じた。その出会いに至る前、ニューエスト・モデルは好きだったけど、ソウルフラワーユニオンがいまいちピンと来ない時期だった。
だから、「満月の夕」だけでなく、アイルランド志向に関してもヒートウェイヴ経由でその魅力を知り、ソウルフラワーユニオンを見直した、再発見したという順番だった。
ヒートウェイヴのソニー時代がレコード会社ともめて廃盤になったままなのが本当に悲しい。

2009/08/23

イン・スルー・ジ・アウト・ドア: レッド・ツェッペリン


ここ何日かのマイブームはLed Zeppelin。無性に聴きたくなって、CDをiTunesに入れたり、持っていないものは図書館から借りてきたり。
ツェッペリンの良さが解ったのは、大学生の頃にリチャード・トンプソン経由でフェアポート・コンベンションにハマって、そこからツェッペリンを再発見したという形だ。要するにフォーキー、トラッドといった側面から入ったので、マッチョなハードロックバンドのイメージのままだったら、永遠に聴くことはなかったかも知れない。
この「In Through The Out Door」はジョン・ボーナムの死の直前、ハードロックから脱却した時期の作品で地味な扱いだけど、シンセの多様も様々な音楽のリズムの吸収も、ファンキーでグルーブ感あるサウンドで統一されていて、これ今でも踊れる音だ。
みんな多様な音楽性やシンセの導入を進めた70年代だけど、ジャズ、フュージョン、ファンク系でなくて、ロックバンドでこれだけグルーブにこだわっていたのは、意外といなかったんじゃないかと思う。